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ホーム > タイアップ事業 > タイアップイベント・セミナー実施報告一覧 > この木、なんの木?無垢の木ってどんな木?

タイアップ事業 住まい情報センターと住まい・まちづくりに取り組む団体とが、協働して企画する「タイアップ事業」の情報

この木、なんの木?無垢の木ってどんな木?

 ~国産材のあたたかさやメンテナンスを知ろう!~

実施日:2008年10月26日(日)
セミナー:13:30~15:30
セミナー講師:山本恭子(一級建築士、NPO法人もく(木)の会会員)、
松本田鶴子(NPO法人もく(木)の会会員)
主催:NPO法人もく(木)の会、大阪市立住まい情報センター

 

 

 今回のセミナーは住まい情報センターを離れて、堺市にある保育所で実施しました。この保育所は、無垢の木をふんだんに使った建物です。もくの会会員西野さんの設計によるもので、無垢の木の温かみを感じてもらいながら、座学形式で行いました。

 


会場は堺市にある保育所で

 
教室を利用して座学形式で

 

 

■住宅に使われている木の種類 山本恭子
<人工的に造られた木と無垢の木の違い>

 

 木の加工の仕方によって、大きく「無垢材」「集成材」「幅剥ぎ材」があり、「集成材」や「幅剥ぎ材」は、木の特性である反りや縮みを無くして、使いやすくするためつくられた材です。

 「集成材」や「幅剥ぎ材」は、木をつなげるためにより多くの接着剤を使うので、化学物質が含まれるということ、また、木の本来もつ良さを十分活かせていないと考え、私の作品では、今は可能な限り無垢の材を使うようにしています。

 

山本恭子氏(右)
(一級建築士、もくの会会員)

 

 

 <クイズ この木、なんの木?> 

 

 種類の異なる6枚の板を参加者全員に配布し、木の名前あてクイズを行いました。講師のヒントをもとに参加者全員で、予め用紙に書かれた木の名前と、板に書かれた番号をマッチングしていきました。
 ヒントは、木目や色、光沢、においなど五感でわかる特徴のほか、どんな用途に使われるかなど。結果、全問正解の方は、1名でした。

 

 

 

6種類の板を用意

 

<無垢の木の良さ>
 無垢の木の効果は、調湿作用(湿度の変化を抑える働きのこと。これによりダニやカビの発生を抑える)、断熱作用(夏涼しく、冬暖かい)、目にやさしい、足にやさしい、耳にやさしい(こどもの甲高い声を和らげる)、心がやすらぐ(無垢の木を貼った家も森林浴と同じリラックス効果と脳の活性化効果が証明されている)などがあります。
 しかしいいことばかりでなく、短所もあるので、木の特性を活かして適材適所に使うことや、住む方の生活スタイルを配慮することが重要です。そのためには、木の特性をよく知り、技術力のある専門家(一級建築士、大工等)に依頼したり、アドバイスをもらうことをお勧めします。
 

<無垢の木を使った事例>
 マンションの内装に使った事例と、戸建て住宅に使った事例を見せていただきました。

 

<ゲスト(白井克己氏)の話>

  

~木で囲まれた住まいを建てた方のお話~
 まずハウスメーカーに相談したが、間取りは用意された何パターンから選ぶといわれ、自分の家を建てるのにどういうことなのかと疑問を持ちました。次に、どのような木を使っているのかと聞いたところ、「知らない」といわれ不信感を持ちました。そういうことがあってこのままではいけないと思い、いろんな本を読んで勉強しました。そしてこどもの健康のことを考え、無垢の木を使った家を建てることにしました。

 良かった点は、肌触り、暖かさ、木の香りによるリラックス効果です。また、以前はマンション住まいでしが、そのときは部屋によって温度差がありましたが、今はそれほど変わりません。また、住まいの中に結露がほとんどありません。

 

 

白井克己氏(中央)

 

 まずかった点は、床材が傷つきやすいことです。しかしこれも当初は気にしていましたが、今はあまり気にならなくなりました。
 手入れについては、住んで5年ほどになりますが、無垢の木だからといって、特に毎日の手入れというものはほとんどしていません。ただ、水をこぼしたときはしみこまないうちに拭くことをしています。
 虫の被害も心配されましたが、床下暖房で換気をしているせいか、シロアリの被害はありません。
 ――講師 山本恭子氏からの一言

 浴室には檜を使いました。換気を行っていただいてますが、カビが生えてきました。浴室に無垢の木を使うことは、手入れの面をどう克服していくのか、今後の課題です。

 

 

■無垢の木を生かすために
~塗装について~ 松本田鶴子

  

私の主人は、和歌山県の龍神村で地域材を使って家具を作っています(http://www.gworks-web.com/)。私自身の健康の面から、自然に囲まれた生活を選びたいと思い、主人が脱サラをしてこの地に移住しました。
 
<1.何のために塗装するのか>

 無垢の木を使うためには、塗料も大切です。塗料は、木を保護し、より美しく見せ(木目や色が際立つ)、木を扱いやすくするために使います。

 

松本田鶴子氏

 <2.どんな塗料があるのか>
 塗料には、非自然系塗料(石油化学合成系塗料)と自然系塗料があります。石油化学合成系塗料のひとつにウレタン塗料がありますが、これを例えば床にぬると、木が本来持っているクッション性はなくなり(従って足につたわる温かみも失われる)、調湿効果もなくなります。

 一方、自然系塗料はこのような木の本来持つ特性は失われません。体にもやさしいです。しかし、塗料が薄くなってくるのは非自然系に比べると早いことや、木が傷つきやすいなどの欠点はあります。
 
<3.自然系塗料の成分>
 自然系塗料は、木材、柑橘系の皮、植物(ラベンダー、うるし、柿渋等)、動物の分泌物(みつろうなど)など、どれも自然から得られた成分でできています。
使い方は、オイルを塗ってから、ワックスを塗ります。
 
<4.市販の自然系塗料の成分>
 自然系塗料として、今回は、リボス(ドイツ)、ターナー(日本)、キヌカ(日本)、ブルーマー(ドイツ)という会社が市販しているものをお持ちいただきました。
 
<5.日本の昔ながらの自然塗料にはどんなものが> 
 柿渋、うるし、松煙などがありますが、うるしは素人では扱いにくいそうです。米ぬかはふだんのお手入れに使います。


様々な自然系塗料を紹介

 
日本の古くからの塗料(うるし・柿渋等)

 

<6.塗装のワークショップ>
今回お持ちいただいた自然塗料の実演をしました。最初に講師の松本氏が手本をみせ、次に参加者全員で各自思い思いの塗料を塗って、質感やにおいを体感しました。


松本氏による実演

 
みんなでお試し

参加者の声(抜粋)

  プロの方のお話を聞くことができる。また、さわったり体験できるのはとても勉強になるので、またやってほしい。

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