地震発生への備えと住まいの安全点検

~身近にできる地震対策~

実施日:2007年11月 23日 セミナー14:00~15:30 個別相談15:30~16:00
講演者:堀家 正則(大阪工業大学教授)
実施団体:NPO法人日本住宅管理協会

■地震予知の方法
  現在の地震予知の方法として有力なものとして、中長期的地震には「トレンチ」があり、短期的地震には「電磁気学的手法」がある。しかし、電磁気学的手法は、産業活動の活発な大阪などでは調査自体が難しく、短期的地震予知は、近い将来実現する可能性は低いそうだ。
  他方、中長期的地震予知を行うことによって、なぜ上町断層での地震発生の可能性が高いかをご説明いただいた。

 

堀家教授

 

■緊急地震情報(ナウキャスト)の実用が始まる
 地震発生時に緊急避難的に対応するため、予知という方法とは別に、発生した時点で速報を発信することが行わるようになったそうだ。なぜそういうことができるかというと、震源から比較的離れた地点では、P波に比べS波の到達時間にタイムラグがあり、これを利用して、P波が発生した直後に速報を出し、次にS波が来ることを知らせるというものだ。電車の運転停止、工場の稼働停止といった緊急対応に利用するもので、既に実用が始まっているらしい。被害の防止はできなくても、軽減を図るためには重要な情報になりそうだ。

■南海・東南海地震と内陸地震の関係
 後半は、関西でもなじみのある「南海・東南海地震」の過去の発生間隔、特徴をご紹介いただく。和歌山沖という少し離れた場所なので大阪市内はさほど問題がないと思いきや、実はそういうものでもないらしい。過去のデータでは南海・東南海地震発生前後30年間は内陸地震が多いことや、発生した場合には大阪平野でのゆれが大きいことなどが予測されている。

全景

 

■南海・東南海地震と直下型地震の違い

 地震の規模、発生場所、ゆれの強さ、ゆれ方、ゆれている時間の違いなどを説明いただいたあと、木造2階建て住宅が両者でゆれた場合をシュミレーションしていただいた。

 
■耐震改修の重要性
 耐震改修したものとしないもので、阪神淡路大震災相当の地震が発生した場合に、どうなるかを映像でみせていただいた。「しないもの」はぺちゃんとつぶれてしまい、この中に残されたらと思うとぞっとする。「したもの」は一部損壊はするが倒壊まではいかない。
 さらに、被災し避難所や仮設住宅での生活になった場合ではどういう点が大変なのか、実際の避難生活者のアンケートをご紹介いただいた。これらの結果をみると、耐震改修の重要性が身にしみて感じられた。
 
■セミナー終了後個別相談も
 セミナー終了後は、希望者に対して個々に相談を実施した。日本住宅管理協会所属の一級建築士の方々が、一人ひとり丁寧にアドバイスし、相談者は熱心に聞いていた。
参加者の声(抜粋)
大変良い内容で、これを聞いて地震に備えることができるお話でした。

 

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