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	<title>住まい・まちづくり・ネット &#187; シンポジウム報告</title>
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		<title>大阪市立住まい情報センター 平成２３年度シンポジウム報告　第3部</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Jan 2012 08:04:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160;第3部
対談「 進化する博物館」
旭山動物園 園長 坂東 元さん＆大阪くらしの今昔館 館長 谷 直樹さん
&#160;
ほんまもんの昔の人のくらしを体感し、学べる今昔館へ
谷 今回、なぜ、旭山動物園と大阪くらしの今昔館なのか、という質問が多くありました。実はどちらも博物館なのです。日本には博物館は5700館ほどありますが、そのうち約6割が今昔館のような歴史系の博物館。動物園・水族館は合わせて200館しかないのですが、集客力では圧倒的に強く、マスコミの露出度も全く違います。今回、動物園のプロの立場で今昔館を見ていただいて、どんなふうに映ったのか、感想をお聞きかせください。

坂東 歴史系の博物館は動物園に比べてあまりなじみがない感覚がありますが、基本的には自分たちの見てもらう物があって、来てもらいたいという思いがあるのは同じだと思います。今日、こちらを見せていただいて、まるで自分の子どもの頃の生活にタイムスリップしたような気持ちになり、そのまま、ここで暮らせてしまうのじゃないか、みたいな感覚を覚えました。民俗系の博物館は、昔、日用品だった物があたかも美術品のような展示物に変わってしまい、さわることもできないし、それがどんな機能を持っていたのかもわからないことが多い。その時点で伝える部分の本質がずれてしまっている。でも、こちらでは掛け軸も美術品ではなく生活の中で飾って見ていた日用品として展示されている。くらしというテーマを実感として感じることができ、ここで体験生活をしたら楽しいだろうなという気持ちになりました。素晴らしい博物館で、ああ、本当はこうだよなとすごく思いました。


谷 博物館の学芸員は、どうしても作品の保存が主眼になります。ですから、来館者が展示物に触れたり、使い方を体験するのはなかなか難しいことです。今昔館では学芸員とずいぶん議論を重ねました。いわゆる「裸展示」には難色を示す意見もありましたが、最後は館長の私が責任を持つことで実現しました。

坂東&#160; うちも動物と人との距離が近い。無理をしたら届いてしまうが、無理をしなかったら届かない。要するにさわらないでね、ということなのですが、そういうやり方で共生的に距離をはかっています。&#160;
&#160;
谷 今昔館の裸展示でも、屏風に穴を開けられるのではないか、小物は持って帰られるのではないか、そういう心配がありました。しかし10年間やっていて、そういう事故は起こらなかった。なぜかと考えると、中途半端に見せると返っていたずらしようと思うものですが、真剣に展示をすると、意外にワンパク小僧もわかってくれるようです。

&#160;坂東&#160; やはり、伝わる臨場感を大切にしたいですね。1万人のうち1人がルールを破るかもしれないことを警戒して対策をすれば、あとの9999人に対してやりすぎという気がします。人を信用し、徹底的に自分たちの思いとコンセプトを持ち続けることだと思います。
&#160;
谷 今昔館の実物大の町家の中にいると、現実と仮想がわからなくなってくることがあります。桂米朝さんが初めて来られた時、町家の座敷に座ってふとタバコを出された。それを見て、私は米朝さんが本物と認めてくれたなあと思って、この展示に自信を持ちました。もちろん、タバコは吸われませんでしたけど。あそこはタバコに火をつけたら煙感知器が作動して、放水が始まります。普通のお客さんでも、昔の世界に入り込んで現実と思い出がまぜこぜになる。だから「ほんまもん」をありのままに見せるのはたいへん大事なことだと思います。旭山動物園は、単に動物が寝ているだけだった昔の動物園とまったく動物に対する考え方が違いますね。

坂東 自分たちは動物をありのままにと思っているのですが、ブームになってから来られた方はマスコミで見ている方が多いので、アザラシはプールにいる、オランウータンは渡る、ホッキョクグマなら泳いでいる、という行為が、見方の価値基準に均一化してしまったところがあります。でも、うちは無理矢理、強制的に見せるとか調教して何かをさせるとかは全くなく、僕たちは誘導し続けているだけ。動物の気分しだいなので、オランウータンが渡らない時もあります。すると、文句をいろいろ言われ、対応が結構辛い時代がありました。だから、もう一回組み立てなおす時期かなと思っています。自分たちにとっては20年も30年も前からアザラシは素晴らしかった。それを多くの人に共感していただけるようになった、ということなので、これから本当に僕たちは何をめざすのか、もっとしっかり目的意識を持って取り組んで行きたいと思います。


谷 ここまできても、また次の課題が出てくるのですね。

坂東 目標や夢は達成することがない。逃げ水みたいにどんどん先へ行きます。

谷 旭山動物園は今までの動物園と違うという期待感があって、マスコミなどでオランウータンの渡りをやっていると自分も見たいと思ってやってくる。ところが、そう簡単には見られない。それが次の旭山動物園の課題なのかなと思います。ライオンが寝ているところを見て、これが動物の昼間の本当の姿なのだと納得してくれるような報まで発信できればいいのかもしれませんね。

坂東 そうですね。ただ、やはり、立ち止まらないで見てください、という状況が一番よくなかったと思います。自分のリズムで見てもらえたら。でも、一生、動物園に足を運ばなかったかもしれない人たちも訪れるきっかけにはなった気がします。もう動物園は卒業だという世代・層ももう一度来てくれています。今昔館にうかがって僕は昔をふと感じましたけど、今の子どもたちには全く別世界なのだろうなと思いました。あの中のトイレもそれを使うことで循環していたくらしがあった。これがないとできない、じゃなくて、なくてもできたことがあったと教えてくれる、素晴らしい可能性を感じました。

谷 見ていただいたトイレは江戸時代のものですが、昭和30年代までは汲取が来て、肥やしにしてそれで育った野菜が運ばれてくる、そういう自然と共生するシステムがありました。今は汚水として処理して捨ててしまう。環境共生という言葉だけの勉強ではなくて、実際に物を見ながら考えていくと、より深くわかってもらえます。

坂東 人間はいい加減な生き物だし、すごくわがままで、すごく残酷で、そんな人間を基準に物を見てしまうから、結局つじつまが合わなくなっているのが今の社会です。人間は自分たちが一体、どんなくらしをしている生き物なのか、もう一回見直さなければいけない時期が来ていると思います。たとえば、電気がなくても、少し不自由になっても原発がない未来を選びますかというアンケートで、結構年輩の人がそっちを選ぶのは、それがない時代を知っているからです。だから、今昔館を見せてもらって、いろいろな物が家になくてもできたことがいっぱいあったよね、とすごく思いました。


谷 最近はとくに生活の変化が激しい。だからこそ、大元のところで歴史を振り返ってみることは決して無駄ではないと思います。時代の転換点には歴史から学ぶことが大切です。今昔館は地味ですが、そんな役割を果たせるようになりたいと思っています。今日は、「展示」に関して確固とした哲学を持ってらっしゃる坂東園長のお話をうかがって、たいへん勉強になりました。今昔館は、実物大の江戸時代の町並みや、精巧な近代の建築模型など、ハードはしっかりと作ったのですが、その中から先人のくらしや知恵をどのように伝えていくのか、それがソフトの問題です。単なるイベントではダメで、展示を体感しながらじっくりと考えることがますます大切になってきそうです。今昔館の次の目標は、開館20年目までに、「大阪くらしの今昔館に学ぶ旭山動物園」になればいいなと思います。今日は旭山動物園から、非常に素晴らしいメッセージをいただきました。大阪の私たちも元気をもらって博物館づくりに一層、励んでいきたいと思います。
&#160;
第１部　≫　http://www.sumai-machi-net.com/symposium/archives/1707
第２部　≫　http://www.sumai-machi-net.com/symposium/archives/1709
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		<title>大阪市立住まい情報センター 平成２３年度シンポジウム報告 第2部</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Jan 2012 08:04:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[第2部
今昔館は旭山動物園をめざす～おもしろく「歴史」を体験～ 

大阪くらしの今昔館 館長 谷 直樹さん

　大阪くらしの今昔館は、昨年度の来館者が20万人を超えて喜んでいましたが、旭山動物園の話を聞いて、上には上があるものだと思いました。とはいえ、博物館として、旭山動物園とくらしの今昔館は似たところがあることもわかりました。珍しい動物はいないという旭山に対して、今昔館にも珍しい展示物はありません。旭山ではありのままの動物の日常を、今昔館ではありのままの大坂の暮らしぶりを、それぞれ興味深く見ていただくために、見せ方に工夫を凝らしています。先ほど、坂東園長は、飼育係の人たちも「展示物」の一部とおっしゃいましたが、今昔館ではボランティア・町家衆はもちろんのこと、来館するお客さんも展示の風景になっています。そして何よりも一番共通しているのは、両方とも運営のお金が少ないので、手作りでそれを補っていることです。
　ところで、大阪くらしの今昔館の目玉展示である江戸時代の復元町並みは、一朝一夕にできたものではありません。平成4年に企画がスタートし、平成6年に展示設計ができましたが、その直後に阪神淡路大震災が起こり、急きょ、設計を変更して町並み展示室の床下に免震装置をつけました。今昔館が入っている住まい情報センターは平成11年にオープンしましたが、「住まいのミュージアム」は遅れて平成13年の春に開館し、翌年には「大阪くらしの今昔館」の愛称がつけられました。

大阪の原風景とほんまもんの文化を体感
　今昔館の存在意義は何でしょうか。大阪は現代都市であると同時に歴史都市です。ところが、大阪の原風景である歴史的な町並みは、ほとんど残っていません。本の知識から「天下の台所」「町人のまち」と言いますが、実際にそれを体感する空間があれば、大阪に対するアイデンティティーももっと強くなります。実物大の江戸時代の町並み再現はこうして企画されました。それがビルの最上階（9階）にあるところが、今昔館のユニークな点です。


　今昔館の展示を見て、高齢者は「そうそうこんな風景があったなあ」と気持ちが和み、生きる力が湧いてきます。若者は「大阪も捨てたものでないよ」と再認識します。子どもたちには、大阪の原風景と暮らしの文化を五感で伝えることができます。それは、今昔館の開館のポスターにある「ほっとしたいそこの人、しばし時を忘れて、浪花見物に参りませう」のキャッチフレーズどおりになっています。
　今昔館の江戸時代の町並みは、学術的に高い評価が与えられています。それは、研究者による厳密な復元設計をもとに、桂離宮の昭和大修理を担当した大工棟梁が、昔の技術で建物をたててくれたからです。まさに「ほんまもん」（本物）です。これに、年月を経た重厚さを出すため、映画の美術監督の手で、柱の風食や白壁のひび割れ、雨落ちなどがリアルに再現されました。そして、この町並みでは、朝から夜までの1日の変化が45分で体感できるように、音や光やCGなどの最先端技術を駆使した演出が行われています。これに人間国宝の桂米朝さんの語りが加わり、今昔館の魅力を高めています。


　もう一つ、今昔館がよその博物館と違うのは、町家の中では展示ケースを使っていないことです。本物はガラスケース越しではなくナマの姿で見てもらう。町家に飾った屏風や掛軸は、実は本物です。生活文化財はできるだけ当時のままの姿でご覧いただく。これが今昔館のこだわりです。天神祭でも、今では絶えてしまった祭りの風景を再現しました。幔幕をはり、屏風を立て、「嫁入り道具一式のお獅子」のように遊び心の効いた「造り物」を飾る。これが祭りの日の大阪の文化でした。また、町家では上方落語の会やお茶会が開かれ、さらに昔の大阪の婚礼も再現しました。今では、多くの来館者が和服着付けを体験します。彼らが和服姿で町並みを歩くことで、にぎやかで生きた町になってきました。お客さんをまきこんだ展示は、日本の博物館の中でも珍しい存在と言えるでしょう。
　　

　一方、8階の近代大阪の展示室には、精巧な「大阪六景模型」があります。9階の実物大とはがらりと趣きを変えて、ミニチュアの世界の魅力があります。ここで1時間に2回上演される「住まい劇場」では、八千草薫さんが上品な大阪言葉で近代大阪のくらしを語ってくれます。さらに企画展示室では、さまざまな特別展を開催してきました。「昭和レトロ家電」、「住まいの絵本」、「茶室起こし絵図」、「おまけ大行進」など。少ない予算の中でいかにおもしろい切り口でユニークな企画をするか、たくさんの人に来てもらうか。学芸員が知恵をしぼっています。

町家衆によって生み出される大阪らしいにぎわい
&#160;最後になりましたが、大阪くらしの今昔館には他館にはない活動があります。それはボランティアの町家衆です。実は、今昔館では開館前からボランティアの活動が始まり、一緒に博物館を作ってきました。今では200人近くに成長しました。町家衆は、本当に今昔館にふさわしい名前で、私はかってに「町家をたのしむ衆」と解釈しています。「無理をせず、自分の楽しいことをするのが最大のもてなしになる」。これが町家衆の合言葉です。町並みを案内する「町家ツアー」、南京玉すだれや紙芝居、夏の風物詩「肝だめし」など、来館者も一緒に楽しめるイベントを生み出しました。今昔館の活気の最大の原動力がこの町家衆にあると言っても過言ではありません。まさに、おそるべし、という力を発揮しています。


&#160;今から160年前、大坂の歌舞伎狂言の作者であった西澤一鳳という人が、大坂の気風について「花やかに陽気なることを好む」と書き残しています。今昔館は、まさに陽気な大阪人が育てあげた、大阪ならではの博物館になりました。こうした今昔館の企画と活動に対して、多くの建築関係の賞を受賞しています。
&#160;「博物館はお勉強の場」という固定観念をくつがえし、楽しみながら体感し、気がついたら歴史や文化を学んでいた。こんな博物館になりたいと願っています。


&#160;
続きはこちら　≫　http://www.sumai-machi-net.com/symposium/archives/1711
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		<title>大阪市立住まい情報センター 平成２３年度シンポジウム報告 第1部</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Jan 2012 08:03:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160;住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」開館10年記念
進化する博物館「旭山動物園と大阪くらしの今昔館」

&#160;
日時：平成23年10月16日１３：３０～１６：３０
会場：住まい情報センター　３階ホール
&#160;
　住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の開館10年を記念して、大阪市立住まい情報センターでシンポジウム～進化する博物館「旭山動物園と大阪くらしの今昔館」が開催されました。動物を生き生きと見せる「行動展示」で全国的に有名になった旭山動物園と、江戸時代の大坂の町並みを再現し、庶民の暮らしぶりをリアルに展示する「体感展示」で入館者数を増やしている「大阪くらしの今昔館」。この二つは「展示資料や展示方法は異なるけれど博物館としてめざす方向は同じ」と、大阪市住まい公社理事長 岩城良夫さんのあいさつから始まったシンポジウムは、博物館の未来のあり方を考える意義深い内容になりました。

&#160;
&#160;
&#160;
第1部　
感動を呼ぶ展示でメッセージを伝える旭山動物園

旭山動物園 園長 坂東 元さん
&#160;
　動物園は、くらしという意味で言えば、超個性派の動物たちがくらしている場所です。うちは広い動物園ではありませんが、そこに一時期、300万人という方が訪れて、「成功した」と言われました。僕たちとしては、足を運んでくださったみなさんが動物たちを見て新たな発見をしたり、やさしい気持ちになれたり、そういうことを持って帰ってほしい、とずっと思ってやってきました。やはり入園者数が評価軸になり、年間で言うと上野動物園が1番で、しばらく、うちは2番でしたが、昨年3番に陥落しました。でも、それでいいと言っています。要は、動物たちのくらしの営みを通して動物園としてどう取り組んでいるのか。旭山動物園が素晴しいのじゃなくて、動物達が素晴らしいんだということをしっかり伝えていかなければならないと思っています。

　
&#160;
　旭山動物園は、人口35万人ほどの旭川市に昭和42年にできた、典型的な地方の中規模動物園です。私は獣医として昭和61年に入ったんですが、当時はボロボロの動物園で、お客さんが減り続ける中で平成6年には外来寄生虫エキノコックスが発生し、途中閉鎖。風評被害で平成8年には入園者数は26万人まで落ち込み、どん底を経験しました。それでも、自分たちができることは地道に続けていて、それが少しずつ一般的に評価され再生していくきっかけにもなった。入園者数はじわじわ増えていき、平成16年には100万人を超え、あり得ない数でしたが、その3年後には307万人にもなりました。でも、うちのような規模の動物園だと、200万人までが足を運んでくださる方に対して目を配れる限度かなと思います。&#160;
&#160;

&#160;
&#160;
どの動物も素晴らしい、命に価値の差はない
　旭山が評価された部分で一番大きかったのは、お客さんにウケる形ではなく、あくまで自分たちが動物は素晴らしいと思っている視点で発信してきたことにあると思っています。もう一つは、どん底の時と300万人の時と、動物の顔ぶれがほとんど変わっていないことです。　
　新しい動物を足したわけではなくて、「こんなの」と言われた動物たちの見せ方を工夫したことで、もう一回みんなが振り向いてくれた。スタッフは全然プロ集団ではありませんが、ここまでこられた原点を考えると、やはり、自分が対象としている動物に価値を見出し、自分の中から湧き出るような気持ちで皆が一つの方向を向いてやっていることが大きい。私は獣医になり、生きることの大切さを人間の価値観の中で見ていました。でも、動物園に入って動物たちが人間と全然違うすごい尊厳のある生き方をしていて、思いもしなかった生命観があると思い知った。どうすればその動物らしく生きられるのか、どうやったらその動物らしく最期を迎えられるのか、に関わるべきだと気づき、それが私の原点になりました。動物は痛みや苦しみも受け入れる生き方をして、だから恨む目をしないで最期を迎えていきます。そういう動物たちの純粋さ、気高さ、尊さを思います。しかし、お客さんは、おもしろいおもしろくない、可愛い可愛くない、珍しい珍しくない、という表面的なところにだけ評価を与えてしまいがちです。パンダやコアラやラッコがブームになる中で、生き物に価値の差が生まれ続けた時代があります。ラッコブームの時に子どもがアザラシを見ていると、大人が、これラッコじゃないよ、ただのアザラシよと言ったりした。それを聞いた子どもは、なんだ、ただのアザラシなのかと思う。さらにくやしいのは、命を預かっている側が命の価値に差をつけて見せ続けたこと。せめて、大人の価値観を子どもに移し続けないことが大事。子どもたちが素晴らしいと思ったことを伸ばしてあげるようにしたいです。


　
動物のありのままの「すごい」を伝える見せ方
　施設が古くてもお金がなくても、動物たちは素晴らしいと思い続けている自分たちが架け橋になろう、僕らには伝える使命があると「ワンポイントガイド」が生まれました。これは20数年ずっと続けて一回も休んだことはない。「つまらない」で終わらせられないんです。
　「行動展示」という展示も、僕らの価値観とスタンスで評価してほしいという視点から生まれたものです。動物園は人間のエゴで作った場所ですが、そこに閉じ込められている動物がその動物としての一生を送れてその動物らしく一生を終われる環境を整えてあげること。それが日本や世界中で発想としてなかっただけなんです。だから、何も奇をてらってはいなくて自然なことだった。どこに感動してほしいかは、ありのままが一番美しいはずなので、着飾った姿や芸をしたりではなくて、日常のふとした瞬間が素晴らしいと感じてほしいということで施設を考えました。
&#160;
　

　たとえば、ヒョウの檻は一番ヒョウらしく居心地よく過ごせるようにヒョウの目線で考えて、その次に人間の目線で考えました。それまでは、寝ていてつまらないからと、お客さんが石を投げた。そこが理解できないのですが、でも、今は少なくとも寝ていてもつまらない、じゃなく、感動して見てもらえるようになりました。飼育している動物に恩返しできたような気がします。ほかも、その動物らしい生き生きとした姿が何より素晴らしいのだという考え方。
&#160;

　
　アザラシ館ではアザラシが円筒の中に入るだけで歓声があがる。ショーや芸じゃなく、日常の当たり前の姿でこれだけ歓声があがったのは、日本の動物園史上初めてだろうと思います。ただのアザラシだったものがそうじゃなくなり、他の動物園もパンダやラッコじゃなくても今いる動物で感動を呼ぶことができるという視点に変わっていった。ほんの小さな組み合わせで変えることができるし、ありのままの姿を見てもらって動物の生き方を知ると、何が大切で何を守るべきなのかが見えてくる。心の中で彼らのくらしを感じて本当に愛おしいと思えるようになるのだと思います。　
&#160;

&#160;
　作りっぱなしではなく、ソフトを工夫して伝え続けること。ハードとソフトの両輪だと思います。たくさんの人が来るきっかけになった「もぐもぐタイム」や、アナログにこだわったタイムリーな手書きの情報発信も続けています。動物を擬人化しない、人の価値観にひきこんで見せない、動物の尊厳を傷つけない。それが旭山の考え方の軸です。これからも、動物の「すごい」を伝えていきたいと思います。
&#160;
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		<title>平成２２年度　タイアップ事業交流会「長屋・町家de交流ツアー」実施報告　</title>
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		<pubDate>Sat, 04 Jun 2011 02:43:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[サイトからのお知らせ]]></category>
		<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[
平成２２年度　タイアップ事業交流会
「長屋・町家de交流ツアー」実施報告　

日時：３月２０日（日）１３：１５～１７：００
場所：田辺・阪南町・昭和町界隈、国登録有形文化財佐野家住宅

＜プログラム＞
１部：まちなみ散策／田辺・阪南町・昭和町界隈（立ち寄りスポット：昭和町おうちカフェきっちん）
&#160;&#160; 　　　ガイド：にんやか田邊メンバー、大阪市都市整備局田邊ＨＯＰＥゾーン担当、大阪くらしの今昔館学芸員　深田 智恵子氏
２部：交流会&#160;／会場：国登録有形文化財佐野家住宅
&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160; ゲストスピーカー：菅 正太郎 氏（あすの会、一級建築士）、小山 隆輝 氏（あすの会、丸順不動産㈱専務取締役）、
塩田 鯉昇 氏（あすの会、表具職人）、吉村直樹 氏（田邊HOPEゾーン協議会（にんやか田邊））、西江 幸久 氏（野田まち物語）

＜プログラム企画・司会進行＞
　玉井　明子（大阪市立住まい情報センター）&#160;
&#160;

&#160;
今年度は「長屋・町家」をテーマに交流イベントを開催しました。１部では、大阪くらしの今昔館学芸員や田辺HOPEゾーン協議会（にんやか田邊）、大阪市都市整備局がガイドで、田辺、阪南町、昭和町のまちなみ散策や長屋・町家の内部を見学。２部では、国登録有形文化財佐野家住宅にて、５人のゲストスピーカーを招き、住むまち大阪スタイル人登録団体や個人が情報交換しあい交流する機会づくりを実施しました。
&#160;
&#160;

■1部　田辺・阪南町・昭和町のまちなみ散策

&#160;












JR南田辺駅に集合、オリエンテーション開始


南田辺の町並み散策へ












HOPEゾーン町家修景事例を見学


ピース通り商店街を散策












長屋再生事例：住居兼週末陶器販売の店舗の様子


長屋再生事例：「カフェバーりんどうの花」を見学




&#160;












町家再生事例：昭和町おうちカフェきっちんを見学


町家再生事例：グループホーム一会を見学












フランス料理シェフ井手さんお手製のカップケーキをいただきました！
            
            一番下の段が小豆とミルク。真ん中が抹茶。一番上のほうの白い部分、そちらがミルクとハチ蜜。上の部分に、イチゴとブルーベリー。ゼリーのところに、桜の塩漬けの花をちょっと添えました。
            （井手氏／昭和町おうちカフェきっちん）


佐野家住宅の建物内部見学をしました！
       [...]]]></description>
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		<title>大阪市立住まい情報センターシンポジウム「マンションの未来を考える」第1部</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Dec 2010 06:56:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[大阪市立住まい情報センターシンポジウム
大阪市マンション管理支援機構設立10周年記念
「マンションの未来を考える
〜海外の集合住宅事例から見るマンションストックの活用〜」
&#160;
大阪市マンション管理支援機構が設立されてから10年となるのを記念し、平成22年10月30日に大阪市立住まい情報センターで、「マンションの未来を考える」と題するシンポジウムが行われました。イギリスやフランス、韓国、中国など外国の集合住宅の多様な事例を聞きながら、わが国のマンションの未来とストックの活用を考えようと、満席の会場は熱っぽい空気で満たされました。
&#160;
&#160;
&#160;
&#160;
第１部　成熟期を迎えたヨーロッパの集合住宅事例から
&#160;
京都大学大学院教授　高田光雄さん
　まず、１０周年をむかえられました大阪市マンション管理支援機構に対して、心からお祝いを申し上げます。
　さて、大阪市では、世界の大都市と同様、高経年集合住宅の管理や再生が大きな課題となってきています。本日は、長い集合住宅の歴史をもつヨーロッパ、とりわけロンドンとパリでの調査結果を下に、高経年集合住宅における暮らしの実態、集合住宅団地の管理や再生の諸問題などを紹介し、マンションの未来を考えるヒントを探ってみたいと思います。
　ロンドンは面積約1600㎢、人口約730万人の大都市で、大阪市の７倍程度の面積に３倍程度の人が住んでいます。1950年代から、公営住宅を中心に高層住宅が建ちはじめ、60年代にさらに大量建設が続き、70年代に収束しました。近年、再び高層住宅が増加していますが、それらは富裕層向けの民間住宅です。68年にローナンポイントの高層公営住宅でガス爆発が起こり連鎖的に多くの住戸が崩壊し、高層住宅への批判が高まりました。その後、公営住宅団地のバンダリズムが激化し、その中で高層住宅の防犯性能の低さが問題ともなりました。
　70年代までに竣工した高層公営住宅は、現在までに10％強が解体され、４％強が改修されています。また、高層住棟を含む52の公営住宅団地が、高層住宅の解体や改修を伴う再生を行っています。これらの団地再生の実態は後ほど紹介しますが、高層住棟だけでなく、地域全体の安全・安心を高める総合的な取り組みが個々の地域に即して行われている点が注目されます。
　一方、パリでは、約100㎢の面積に210万人が暮らしています。大阪市の半分程度の面積に８割程度の人が住んでいることになります。全住宅の99％が集合住宅で、持家が約1/3、借家が約2/3となっています。借家には社会住宅と民間借家がありますが、後者の多くは区分所有のアパルトマンが借家化したものです。後ほど都心の高経年集合住宅の暮らしを紹介して、居住の質について考えたいと思います。
　また、パリには、ガルディアンという伝統的な管理人がいますが、近年、深刻な管理問題を経験した社会住宅において、イギリスのオクタヴィア・ヒルの管理思想の再評価が見られます。これもふまえて、持続可能な居住を支える管理の仕組みを考えていきたいと思います。
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事例報告１
イギリスにおける既存高層集合住宅と改修
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報告：京都大学大学院生　岡本陽平さん
　1950年代から70年代にロンドンで建設された高層公営住宅930棟のうち、現在までに26棟が改修、94棟が解体されています。これらを団地単位でみると、52の団地で再生事業が行われており、そのうち18の団地再生で、何らかの形で高層住棟の改修が行われております。これらの団地について今年の1月と9月に実施した現地調査の報告をします。
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団地全体で防犯設計が行われている団地
　ナイチンゲール団地は、22階建て住棟6棟と、8階建て、2-5階建て住棟群からなる公営住宅団地です（総住戸数：再生前937、再生後1080）。
97年に始まった再生事業で高層住棟5棟だけが改修され、5棟は解体されました。高層住棟の改修ではほぼ全設備の取り替え（ＥＶ、窓、水回り、空調、防音・断熱設備、配管など）を行い、バルコニーを室内化し、6階以上では3寝室を2寝室へ間取変更し、地上エントランスにコンシェルジュ（管理人）が24時間常駐するようになりました。
高層住棟の解体後は、テラスハウスや中低層共同住宅に建て替えられ、1階住戸には専用庭が設けられています。高所得層も入居しており、階層は多様化しています。
　8階建て住棟については、一部の廊下と住戸を減築することで、団地の閉鎖感を解消しました。また地上に1階住戸の専用スペースを設けることで領域性が確保されています。
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高齢者専用の高層住棟となった団地
　ホリーストリート団地は、19階建て住棟4棟と、5階建て住棟群からなる公営住宅団地です（総住戸数：再生後859）。
93年に始まった再生事業で、高層住棟１棟は高齢居住者からの要望もあり改修し、居住者を50歳以上に制限した住宅となりました。コンシェルジュも配置しています（24時間）。
　残りの中高層住棟はすべてテラスハウスや中低層共同住宅に建て替えられました。民間開発も行い高所得者層を呼び込んだため、ソーシャルミックスが実現しています。
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ホリーストリート団地
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団地内の高層住棟全てが改修される予定の団地
　バウクロス団地は25階建て3棟と、低層ハウス群からなる公営住宅団地です。現在、再生事業が行われている途中で、高層住棟1棟は改修を終え、残り2棟も近い将来、改修される予定です。高層住棟の改修では、コンクリートの構造体を除く壁体や全設備が取り替えられ、地上エントランスにはコンシェルジュが配置され（7-19時）、子供の遊び場や管理事務所なども設置されました。
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バウクロス団地
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保全登録されている高層住棟をもつ団地
　ブラウンフィールド団地は、28階建て住棟、14階建て住棟、11階建て住棟、中低層住棟からなる公営住宅団地です。3棟の高層住棟はイングリッシュ・へリテージ（歴史的建造物を保護する目的で設立された組織）にグレードIIとして保全登録されており、解体・増築・改造には自治体の許可が必要です。28階建て住棟はいずれ改修が行われる予定です。
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ブラウンフィールド団地
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多くの事例でみられた共通点として、再生前には住宅性能や治安などの安全面で大きな問題があり、再生にあたっては、庭付き接地型住宅を望む声が大きかった一方で、高層住棟の改修を望む声も一部でありました。再生後は、改修後の高層住棟は設備やサービス向上によりセキュリティが改善されており、高層住棟の解体後はテラスハウスや中低層共同住宅に建替えられ、高所得者層を呼び込むなどのソーシャルミックスも図られています。
　団地再生の主な目的は「居住性能の向上」と「安全面の向上」であると考えられ、前者はストックの物理的な改善やソーシャルミックスにより実現されており、後者はバンダリズム(公共物の破壊・汚染する行為)対策として団地全体で防犯設計を行うことで実現されています。これらの実現条件は団地によって異なり、各団地が持つ様々な事情を総合的に考慮した上で、高層住棟の改修もしくは解体が決断されていると考えられます。
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事例報告２
フランス首都圏の既存集合住宅とその管理
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報告：京都大学大学大学院生　関川　華さん
　フランス首都圏の集合住宅（アパルトマン）には19世紀に建てられたものが多く含まれています。当時、エレベーターはついていませんので、階段の昇降の負担がない下階には裕福層が、上階に行くほど相対的に貧困層が住んでいました。そのため、同一の住棟に異なる階層の世帯が重層的に居住し、集合住宅の管理を居住者自身が共同して行うことが難しい状況がありました。
このような歴史を背景として、フランスの首都圏において集合住宅の管理のルールが発展してきたわけです。運営管理は、区分所有者全員で構成される区分所有者組合（サンディカ）、区分所有者組合の代表である組合管理会（コンセイユ・サンディカル）、管理者（サンディック）という三者によって行われます。実質的な管理業務の実施は住宅管理人であるガルディアンが行います。ガルディアンは、集合住宅の共同空間を見守ったり、短時間ながら子守りを引き受けたり、郵便物の配達をしたりします。
　一方、フランスでは、２つの世界大戦後に起きた住宅危機に対して、多量の住宅供給が行われました。それを機に、集合住宅の所有権の改革や社会住宅の新規供給が行われました。現在では、19世紀及び20世紀に建てられた既存ストックの老朽化が進んでいます。これらの管理現状について事例を提示しながら報告します。
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フランス初の社会住宅
　1853年に建設されたフランスで最初の国主導型の社会住宅がシテ・ナポレオンです。ガルディアンのための空間が社会住宅に設置された初めての事例でもあり、オクタヴィア・ヒルの思想が表れていると言われます。もともとは労働者向け住宅でしたが、現在は一般の賃貸住宅になっています。１階にはガルディアンが常駐するための管理人室が配置されています。
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シテ・ナポレオン
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改修してストックを活用している社会住宅
　13区のオピタル通り137番地にある社会住宅（409戸）は1926年に建設され、歴史のある住棟の外観は保全し、85年前のスケルトンも残したまま、老朽化したインフィルを入居者が居住したままで改修しました。建設当時共用だったシャワーは専用化され、各戸にシャワー室が設置されました。また、入居者が退居するたびに公社が内装を改修し、現在は常駐の管理人も配置されています。こうした改修を重ねながら持続的にストックを活用しています。
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オピタル通り１３７番地
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バンダリズムの防止
　13区のオピタル通り122番地の社会住宅（543戸）は、1969年に竣工しましたが、その後バンダリズム（公共物に対する破壊行為）に起こりました。98年から2001年にかけて共同玄関や外部空間を整備し、ガルディアンを配置しました。このような工事で広い敷地を区分し、各階段室の居住者の領域性を確保することによって、住宅に愛着を持ち易い状況をつくり、バンダリズムを防ごうとしています。
　12区のラペ通り38番地の社会住宅は建て替えの事例です。既存の中層住宅を、各戸に30㎡の大きなバルコニーがある高層住棟へと建て替え、さらに、接地型の低層住棟を新しく建設する予定です。多様な形態の建物を含む団地の再生事例です。居住空間の規模は、高層住棟の2寝室プランの場合、80㎡（バルコニーは別に30㎡ある）。シンクと給排水管のみ設備し、あとの設備は自分で設置します。ここにもガルディアンが配置されています。
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オピタル通り１２２番地
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都心区分所有集合住宅
　最後の事例は、都心にある区分所有集合住宅です。７区のロビアックスクエアに築160年７階建てのアパルトマンがあります。区分所有者組合の理事長の自宅が６階にあり、最上階にはペントハウス、住棟の一部には店舗が入り、それらを束ねる区分所有者組合があります。１階には管理人室があり、ガルディアンがいます。ガルディアンの配置に関しては、一般の集合住宅は社会住宅と共通していますが、ガルディアンの発生時期は社会住宅より早く、ルーツも異なります。住戸には４つの寝室、サロン、ダイニングがあり、共有空間である中庭に向けては洗濯物をほしてはいけないなどのルールもあります。
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パリ都心集合住宅
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　フランス首都圏の区分所有集合住宅では、区分所有者や専門家で構成される運営管理組織と、維持管理業務の実施を担う主体（ここでは伝統的な住宅管理人、ガルディアンを紹介）がいます。社会住宅では、60年代までに大量供給した既存ストックの老朽化に対して、部分的な建物修繕や設備機器等の新設や改善による居住水準の向上が図られていました。さらに、公共物の破壊行為に対しては、領域性の確保や対人サービス（ガルディアンの配置）によって防止策を講じています。また、居住者のソーシャルミックスを図るため、より階層の高い居住者の呼び込みに対応した住宅を建替えによって実現している事例も認められました。
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		<title>大阪市立住まい情報センターシンポジウム「マンションの未来を考える」第2部・第3部</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Dec 2010 06:56:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[第２部　激しく変化するアジアの集合住宅事例から
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事例報告３
韓国の集合住宅とリモデリングの現状
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千葉大学大学院助教　チョン・ジヨン（丁　志映）さん
日本では老朽化した分譲集合住宅を建替える事例は多くみられますが、大規模に改修する例はほとんどないです。資源を有効活用する観点から、建替えではなくリモデリングが今後は重要になると思われます。
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韓国人の定住意識
韓国人は住宅購入後、平均６~７年間住むといわれています。韓国人にとって住宅とは、日本のように１回購入したら定住するものではなく、投機が主な目的です。家の価格が上がったら、売って広い所に移るという行為が生涯周期で何度も繰り返されます。
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建替えよりリモデリングが主流
　2000年以降の韓国住宅市場を主導してきた建替えは、個人投資家やマンション所有者たちの過剰な投機により住宅価格の高騰を呼ぶ等、多くの問題を引き起こしたため、前政権では厳しい建替え規制策を施行しました。その代わり、共同住宅ストックの急増と老朽化が加速し、維持管理およびリモデリングの重要性が強調され始めました。しかし、韓国のマンションのリモデリング事業はまだ初歩段階であり、本格的にリモデリングを適用した事例は2010年５月現在、15件で、そのうち民間分譲住宅のリモデリング実施事業は7件程度です。
リモデリングとは、建築物の老朽化の抑制または、機能向上等のために大修繕または一部増築する行為です（建築法第2条10）。全ての建築物のリモデリング関連法令は「建築法」、共同住宅のリモデリング関連法令は別途に「住宅法」に定められています。
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リモデリングの対象は棟単位から団地範囲まで拡大
リモデリングの実施地域は、ソウル市の中心部に位置し、建替えで増やす容積率の余裕がないですが、改善後の住宅価格の上昇が期待できる地域です。また１～３棟で構成された団地が多いため、住民合意時間が短くなるメリットがあります。現在、建替え時は中・小規模坪型の義務比率と賃貸アパートの義務化等の開発利益還収制の負担が発生します。
今から紹介する1971年建設されたヨンガンアパート団地は、2001年共同住宅リモデリング制度が導入された以降、リモデリング許可を得て施工された韓国最初の民間分譲マンションです。地上5階建てで、全体９棟の中で２棟（60世帯）がリモデリングされました。工事は2002年６月末に着工し、竣工まで13ヵ月かかりました。リモデリング後、住戸の場合はバルコニーが増築されて5.57坪が拡大されました。居住者に対するアンケート調査では、特に既存バルコニーの拡張や前面バルコニーの新設については約８割近くの人が満足している結果が得られました。居住者の64.6％が「他人にもリモデリングを勧めたい」と回答しており、「綺麗なところで住み続けることができてよかった」、「韓国で初めてリモデリングを行ったので、誇りに思う」等、リモデリング事業を評価している方は多かったです。
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今後の鍵と住民の意識転換
ヨンガンアパート事業が成功した理由には、特に組合解散までの約５年間、現制度を含む緒問題に立ち向かって戦い続けたコアーメンバの存在が一番大きかったと思います。
今後、リモデリング事業を活性化していくためには住民の合意形成以外にも、法的・制度的な問題、金融支援対策の問題、住民の工事費用の追加負担等、様々な課題がありますが、その中でも、住民の意識が「資産価値」から、「居住（利用）価値へ」と転換するのが最も大事だろうと考えます。
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事例報告４
中国の集合住宅と住まい方の変遷
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報告：大阪市立大学大学院教授　藤田　忍さん
90年代の目標「小康住宅」
　1990年から93年にかけてJICAの「中国小康住宅プロジェクト」にかかわりました。中国の経済レベルには貧困・温飽・小康・富裕があり、小康住宅とはちょっとよい住宅のこと。当時の住宅は、住戸内の公的な部屋（庁：もともとホールという意味だが日本でいえばリビングやダイニングに相当）と私的な部屋（臥室：寝室のこと）の面積がアンバランスで、広い臥室に冷蔵庫や自転車などを置いたりするなど住まい方に混乱が見られました。当時の小康住宅の目標は、台所やトイレなどを含めない居室だけの面積で１人あたり８㎡。現在で言えば40〜50㎡の住宅に相当します。小庁大臥（狭いリビングダイニングとだだっ広い寝室）から大庁小臥（広いリビングダイニングと適切な広さの寝室）へと変わる時の平面構成の在り方を研究・計画しました。
　大庁小臥が平面構成の主流になる、庁の面積は10ないし12㎡以上必要とされる、冷蔵庫や自転車は臥室から絶対に出る、靴の履き換えは進むだろう・・・などは、20年前の当時予測して大体当たったことです。経済力の差と気候風土の違いによる住宅の地方性も顕著に見られ、この点を考慮すべしということも強調しました。バス、トイレ、厨房など設備の水準も低く、課題は山積みでした。
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集合住宅に残る伝統
　接地型住宅から積層型の集合住宅（共同住宅）へ移る中で、伝統が継承されたり変容したり、外国からの影響を受けます。日本では玄関や畳、押入が、韓国ではオンドルや多用途室（キムチ置き場）が、インドネシアでは風が通る広い廊下やお祈りをする部屋が残りました。
　92年当時の中国では、職場・住宅・教育が一体化し、主な交通手段は自転車。中層の共同住宅が主で、ほとんどが国営企業の社宅。家賃は数元から10数元で、収入の１〜２％に相当します。最低仕様だけ整えたスケルトンで供給され、内装工事は自前。空調設備はほとんど普及していませんでした。
　この20年で中国の住宅規模は大きく、住宅は広くなりました。空調設備はかなり普及し、富裕住宅では気候風土や地方性の影響が小さくなり、マイカー普及率が上昇。住宅は都心から郊外へと移り、新築では高層、超高層が多い。
　北京郊外の高層住宅（140㎡）と低層住宅（200㎡）、北京市内の高層住宅２戸（80㎡、56㎡）の例をみても、「小康」をはるかに越え「富裕」レベルだとわかります。リビングダイニングだけでなく、寝室、キッチン、バス・トイレなど全体が広くなり、主寝室にバス・トイレがつくなど台湾の影響を受けています。これらは20年前には想像もつかなかった変化です。
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住宅の質の向上と広がる格差
　一方、住宅ストックの何割かは依然狭小のままで、温飽か小康にとどまり、格差が拡大したことがうかがえます。狭小住宅は20年前と同様の平面構成で、住まい方の課題もそのまま残っていると思われます。
　住宅価格が年収の20倍以上というのは、通常他の国ではありえないのですが、中国人はマイホームをもちたがります。最近の流行語は「房奴」（ローン地獄）・「蝸居」（狭い住宅）・「鋏心層」（どこにも届かない）。若年層で問題が深刻化していますが、親が子の住宅取得に経済的支援を行うケースも少なくありません。
　中国では賃貸住宅市場は成立していませんが、富裕層は複数の住宅を持ち、借家にしたり投機目的で所有しています。07年以降、90㎡以下の住戸を70％以上建築しなければならない政策になり、政府は今後公営住宅制度を整備する考えで、不動産投機への規制も強めています。
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（世界の集合住宅写真展）　
10月１日からセンター４階の住情報プラザで「世界の集合住宅写真展」が開催されてきましたが、シンポジウム当日は３階ホールで展示。シンポジウムの合間を縫って参加者の多くが世界各国の集合住宅を興味深く見入っていました。
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第３部　ストック型社会とマンションの未来
■パネルディスカッション　ストック型社会とマンションの未来
コーディネーター
高田光雄（京都大学大学院教授）
パネリスト　
宇都宮　忠（住まい情報センターマンション管理相談員）
丁　志映（千葉大学助教）
藤田　忍（大阪市立大学大学院教授）
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宇都宮　忠（住まい情報センターマンション管理相談員）
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住宅ストック活用の試み
高田　　多くの興味深い事例が報告されました。パネルディスカッションから参加される宇都宮忠さんにまず感想をうかがいましょう。
宇都宮　ヨーロッパには古い住宅が多く、スペインには世界遺産になっている集合住宅もあり、住宅を長くもたせる風土があると感じます。日本では木造住宅が多く、長期保存に向かないこともあって、世界遺産になるような建物はせいぜい寺社仏閣でしょうか。
　韓国のようなリモデリングは日本ではあまり見られません。技術的には可能でしょうが、権利関係をどう整理するか難しい点があります。日本でもスケルトン・インフィル方式の住宅供給はありますが、中国と異なってあまり普及していないのは国民性の違いでしょうか。わが国でも少子高齢化が進み、住宅ストックが増加する中で、建て替えるより改築する、古いものを上手に使いながら新しいものを取り入れていく、産業廃棄物もあまり出さないなどの方法が大切です。
　都市再生機構（UR）はストック活用という視点から、賃貸住宅を減築したり、二戸分の住宅を１戸にしたり、エレベーターを後付けしたり、さまざまな実験的な取り組みを行っています。URに申し込めば見学できるので、みなさんも見られたらどうでしょうか。
高田　　さきほどの事例報告の追加があればお願いします。
丁　　　建物の途中に、穴のような空間をあけたマンションがあります。この住宅を建て替えようとした時、後ろに建っているマンションが「高い建物になったら漢江が見えなくなる」と建て替えに大反対したのです。それで建物の中央に穴をあけ、川の流れが見えるようにした珍しい事例です。
　ほかに、ヨーロッパのように中庭を囲んで複数棟をつくる試みがあったり、高層住宅に住むことをステイタスとしてきた富裕層の間で、数億円もするタウンハウスが流行したり・・新しい流れも見られます。
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地域再生につながるストック活用も
高田　　穴のあいたマンションは、資産性を重視する韓国で、資産性だけでなく、居住性も重視した建替え事例として知られています。会場からたくさん質問をいただきました。「建替えると賃料が上がって住めなくなるのでは」「住民が誇りをもてるマンションは」「ソーシャルミックスを進めると管理面の問題は起きないか」「エレベーターを後付けするとき住民の合意形成は」「断熱性向上のための改修は」「少子化の進行とマンションの関係は」「高齢者対応マンションへの改修は」・・。みなさん、大変熱心に考えておられます。パネリストの皆さんの意見をお聞きしましょう。
藤田　　居住ストックの継続的活用による地域再生のまちづくりについて、考えているところです。住んでいる人、コミュニティ、サービスをどう活用し、どう使い続けていくか。空き家や空き店舗を利用して、見守り支え合い拠点を作ったり、デイサービスや給食サービスをつくることで高齢者や子どもに役立ったり、いろいろな人の居場所をつくっていく。今あるものを上手に大切に使うことはマンションにも大切で、結局、そうした方が社会的コストの点でも安くつくのではないかと思います。
　公営住宅で、エレベーターを後付けした事例を研究したことがあります。あとで設備を付けようと思うと否定的な意見が出たり、エレベーター設置には難しい技術的側面があり、居住者の資金負担をどうするかも問題となりやすい。イタリアでうまく行った例に、（分譲住宅ではありますが）「後付けエレベーター設置にお金を出した人にだけ、エレベーターを使える鍵を配布した」という話を聞いたことがありました。
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未来にむけて海外から何を学ぶか
宇都宮　どんな機能にするかにもよりますが、後付けエレベーターにすると１戸あたり1200万円から2000万円ぐらいの費用がかかります。
　５階建ての分譲住宅を増築したことがあります。６畳の面積を２つ分、既存住宅にくっつける形で、居室と納戸スペースを生み出します。合意すれば、建て替えずに増築という方法もあるということです。
　家賃設定を考える必要はありますが、５階に住む高齢者と１階に住む若い人が住宅を交換する手法も考えられます。今後、高齢化社会がますます進んでくると、コミュニティが重要になってきます。大学の学生や先生方と協力して、マンションに住む高齢者と交流を図ることが実験的に行われています。そんな取り組みで引きこもりや孤独死を避けられる道を探っているのです。
　丁先生から、マンションの居住（利用）価値を上げていこうという話が出ました。マンションでは定期的に大規模修繕を行い、ハード面での価値は向上するのですが、もう少しソフトな話、例えばマンションの植栽の５年先、10年先まで想定して計画的に手入れしていく・・そんな取り組みで居住価値を上げることを考えてもいいかと思います。
高田　　建て替えにしても改修にしても、各国の住宅政策における居住福祉の考え方や制度が事業の背景にはあります。また、賃貸住宅で住まい手が意思決定に参加する「テナント・デモクラシー」についてもいろいろな取り組みがあります。
　温暖化防止は大切ですが、二酸化炭素排出量抑制のことだけを考えた改修は地域文化を破壊する恐れもあります。日本の温暖地域では、内部空間と外部空間のつながりが重要で、そこに居住文化の蓄積がみられます。ヨーロッパの寒冷地と同じ方法で高気密・高断熱を図るのではなく、地域に根ざした対応が必要です。
　少子高齢化に対しては、生活の一部を共同化するコレクティブ居住やシェア居住の試みがヒントになりそうです。丁先生も研究として取り組んでおられます。
　どこの国にも「正解」などなく、制度もどんどん変わります。各地域の個別事情をふまえて、その地域できちんと議論していくことが大切です。世界のどこかにいいモデルがあって、その技術やシステムを学ぶのではなく、それぞれの地域に適合した対応をそれぞれの地域で苦労して進めていること自体を学ぶことが海外調査の本当の意義だと思います。熱心なご討議ありがとうございました。
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		<title>１０周年記念シンポジウム「次世代をはぐくむ、住まい・まちづくり」</title>
		<link>http://www.sumai-machi-net.com/news/archives/422</link>
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		<pubDate>Mon, 22 Feb 2010 00:52:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[サイトからのお知らせ]]></category>
		<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160;大阪市立住まい情報センター１０周年記念イベント
「もっと、ずっと、住みたいまち大阪へ！」
「次世代をはぐくむ、住まい・まちづくり」
&#160;
平成２１年１１月２２日、住まい情報センター１０周年記念シンポジウムを開催しました。
「当センターの開設準備期間を含め、20年近くかけて専門家や市民とのネットワークを築いてきた。その輪を今後も広げてほしい」という北山啓三大阪市副市長のスピーチに続いて、狭間惠三子さんの講演と３つの事例報告・ディスカッションが行われ、多くの来場者でにぎわいました。
このシンポジウムの内容を報告します。
&#160; 
&#160;
■第１部
&#160;
講演「子どもをはぐくむ家族と地域」
狭間惠三子
はざまえみこ。サントリーホールディングス（株）大阪秘書室課長、元サントリー次世代研究所課長、（財）大阪観光コンベンション協会情報発信担当部長
&#160;&#160;&#160;&#160;
&#160;総力を挙げて
子どもの自己肯定感を育むプロセス作りを
&#160;
これまでの調査・研究の中から、今、子どもが抱えている課題を報告する。
社会が豊かになり、子どもたちの周囲には小さいころからいろいろなものが揃っている。どんな生き方も選べるはずなのに、何をしたいかわからない、迷っている若者は多い。大人もそうだが、デジタルな数字や世界のニュースを理解できても、自分の五感で判断したり、身近な人の悩みにはなかなか気づかないといった状況である。小学生のうちは元気で夢いっぱいなのに、中学生になると何もやりたくないと言う女の子が約８割いて、意欲の低さが気になった。
友達との間もゲームや携帯電話などが介在し、お金がないと友だちと過ごせないという子が多く、何もなくても遊べるという子が少ない。友だちとは仲良くつきあうが、嫌がることは言わないし、自分の悩み事は話さない。小学生の87％、中学生の92％が約束なしで友だちと遊ばない。それぞれ忙しく、遊び場の制約もあるが、ふらっと友達のところへ遊びに行けない、管理された時間でないと動けないといった状況は少し問題ではないか。
　親と子の関係は横並びで、&#8220;友だち親子&#8221;が増えている。子どもが高額なものをほしがれば８割程度の親は買い与えている。小学生の子どもが化粧をしたいと言っても「学校が休みの時にしなさい」と答え、なぜダメなのか説明や注意をしない。成績が上がったり、お手伝いをした時にはご褒美にお金を渡すことも。子どもは結婚しなくて良い、ずっと一緒に暮らしたいと言う親もいる。親が老い、先立つことを考えれば、子どもには一人で生きる力、自分で決めていく力を持たせなくてはならないのではないか。
食事の時には家族そろわず、子ども一人で食べているケースも少なくない。友だちの家で一緒に食事をしたことのない子も多く、嫌いな物でもつられて食べたり、よその家庭の食卓を味わったりといった、経験や情報が不足している。親と先生以外の大人に会う機会が少なく、家族が閉じられているように感じる。
家族関係について国際調査をしたところ、「子育ては大変だが人生を豊かにする」と答えた外国人は多かったが、わが国の親は「子育ては本当にしんどい」と答える。ニュースでも子育ての費用や虐待問題など大変なことばかり報道されている。いま一度、家族の意味を見つめ直す必要があるし、父母ともに社会生活と家庭生活の両方で充実する人生を送ることが大切だ。
　大阪市の小中学生は全国平均に比べ、自己肯定感が低いという結果が気にかかる。自分には良いところがある、目標を持ってやれば夢がかなう・・と子ども自身が思えるよう、親も学校も地域も企業も社会総がかりで子どもが力を発揮できる場を提供し、プロセスを作る取り組みが必要だ。子どもが自分で感じとれる力をつけ、いろいろな大人がいることを知り、そんな大人が自分を見守ってくれているという安心感や信頼を積み重ねていく。そして大きくなるにつれて自分も何かの役に立てると思えるよう、子どもたちの自己肯定感を育んでいきたいと思う。
基調講演への意見と講演者のコメントは、こちらから（狭間惠三子）
&#160;
&#160;
■第２部　事例報告とディスカッション
子どもを育む現場で活躍する３人の事例報告を聞いた後、大森敏江甲南女子大学教授とのディスカッションに移った。
&#160;
事例報告１　「子どもたちに日本の住文化を伝えるために」
〜今昔館と提携した住文化体験型イベントの実践から〜
碓田智子
うすだともこ。大阪教育大学教育学部教養学科准教授
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多世代を巻き込みながら
子どもたちに住文化の継承を
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　「大阪くらしの今昔館（住まいのミュージアム）」を会場に、ボランティア「町家衆」の手を借りながら、大阪教育大学の学生たちとともに、子どもたちに伝統的な&#8220;住まいの文化&#8221;を体験してもらうタイアップ事業を企画した。
　平成19年度には夏休みの２日間、子どもたちに浴衣を着てもらい、江戸時代の町並みを歩き、町家でお茶会や掃除、障子貼りなどを１日体験してもらった。夜の暗さを味わってもらい、きもだめしも企画。平成20年度には、町家で夕食を食べた後、一泊のお泊まり体験も実施した。イベント後には、これらの体験が子どもたちの生活にどんな印象をもたらしたかを調べ、検証している。町家衆のみなさん、大学生、子どもたちが、自然に交流できるのが体験イベントの魅力である。
　ほうきとはたきを使っての掃除や障子張り、和室での夕食、夜の暗さ・・どれも、少し前まで私たちの暮らしの中にあった。学校で習わなくても家庭の中で何となく伝わってきたことばかりだ。だが、今の子どもたちにはそれらが伝わっていないし、大学生でも「納戸」や｢鴨居｣が読めなかったり、１坪や１間がどのぐらいのサイズか知らなかったりする。
　高校生や大学生など若い人に参画してもらうことはなかなか難しいが、これからも子どもから高齢者までが交わりながら、伝統的な住文化を伝える活動を積みあげていくことで、次世代への生活文化の継承につながればと思う。
事例報告１への意見と講演者のコメントは、こちらから（碓田智子）
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事例報告２　「楽しみながら防災を学ぶ，体験型プログラム」
〜「イザ！カエルキャラバン」から〜
永田宏和
ながたひろかず。NPO法人プラス・アーツ理事長&#160;
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&#160;子どもの生きる力を
地域ぐるみでつくりあげる
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　阪神大震災から10年たった頃、神戸市を中心とする実行委員会から依頼され、楽しみながら学ぶ防災教育プログラム「イザ！カエルキャラバン！」を企画した。子どもに不要な玩具をもってきてもらい、それを査定してカエルの顔の「カエルポイント」スタンプをカードに押し、その「カエルポイント」で別の玩具を買い物できる。よい玩具は最後にオークションにかけるので、子どもたちは最後まで帰らない。その間に、消火器を使う訓練をしたり、ゴミ袋や新聞紙など身の回りのもので簡易食器を作ったり応急手当を学んだり、紙芝居や人形劇で防災の知恵を伝えていく。
　教育には、学ぶ場を作ることが大切。その際には「楽しさ」が重要で、楽しければ子どもたちは自主的に頭と体で覚えていくものだ。当時、神戸の７か所で10日間キャラバンを行い、のべ7050人を動員した。その後、このプロジェクトは全国に広がり、町内会やPTAなど地域の人が加わってアレンジされ、インドネシアでも人気の高いプロジェクトとして独自に発展している。
　防災教育は地域のコミュニケーションやふれあいを学習する機会でもあり、ものを大事にする環境学習の場としても役立つ。総合的な教育の場となり、子どもたちの生き抜く力をはぐくむとともに、崩壊しつつある地域コミュニティを活性化する可能性も秘めている。街づくりには、いつも同じ顔ぶれではなく、新しい人も加わっていくといい。そのためには人をつなぐ仕組みや、行政と市民の中間で支援する組織も必要だ。
事例報告２への意見と講演者のコメントは、こちらから（永田宏和）
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事例報告３　「地域に根ざした子ども支援」
〜市営住宅を活用した、子ども相談室「ぽぴんず」と子どもサポータークラブ「よっしゃ」の活動から〜
西川日奈子&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160; 
にしかわひなこ。NPO法人西淀川子どもセンター代表理事
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&#160; &#160;&#160;
子どもたちを守るために
大人が集まる場づくりを
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子どもへの暴力を防ぐCAPというプログラムを続けて14年。被害に遭わないためにどうしたらいいか、どうしたら安心して生きていけるか、人権意識とコミュニティ概念を軸にして、子どもたちやその周辺の人々に伝えてきた。が、子どもが気軽に相談したり、駆け込んでこられる場所がもっと必要である。そんな折、大阪市のコミュニティプロポーザル事業に（2008年に）応募し、西淀川の市営住宅の空き室を借りて、事務局と子ども相談室「ぽぴんず」を開設することができた。子どもが来ない時間帯も利用して、毎月ネイルケアサロン等を開き、地域の人々に子どもたちの置かれた状況を伝えるようにしている。
　子どもを支援する大人を増やすため、地域連続セミナーを実施しながら、子どもサポータークラブ「よっしゃ」事業も推進している。賛同者らから寄贈された絵本の活用や地域バザー、イベントなど活動の場が広がってきた。
家庭・学校・地域社会などの課題が複雑にからみあった、子どもたちの悩みは見えにくい。地域の中では「お互いをよく知らない」ためのストレスや不安が大きい上、個人情報保護法の下に、ままならない状況も。そんな閉塞的な社会に対抗できるのは、わたしたち一人ひとりの「自己開示力」。地域のおっちゃん、おばちゃんが「私はここにいる」「子どもの力になりたい」と気持ちを示す。その気になっている大人を感じとる「子どもたちのアンテナ」はすばらしい。
　子どもたちが自分らしく生き、生まれてきてよかったと思えるように、目の前の子どもを支援できればうれしい。どんな言葉を子どもにかけるか、まず素朴な出会いの中で子どもとの関係性は自然に変わっていく。子どもたちの健やかな成長を支えるために、地域での民間活動をしっかり支援する仕組みや予算を、行政には望む。
事例報告３への意見と講演者のコメントは、こちらから（西川日奈子）
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■まとめ
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コーディネーター　大森敏江
おおもりとしえ。甲南女子大学人間科学部生活環境学科教授
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子どもを育む力の
バージョンアップを
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　子どもに住文化を継承していく取り組みには、碓田先生やスタッフの企画力や実践力によるところが大きいが、「大阪くらしの今昔館」の施設、環境など、「場」というものが果たす役割の大きさも実感した。震災の経験がない子どもたちの防災意識を高めるユニークで楽しい方法で成果を上げた永田さんの報告では、地域コミュニティの活性化が町づくりに必要不可欠であることを再認識させられた。西川さんには、子どもたちの心に寄り添ってその悩みや希望を受け止める人の存在の大切さとともに、市営住宅の空き室が、地域の子育て力を高める為の場の一つとして有効活用できることを示していただいた。
３つの報告の多彩さからうかがえるように、次世代を育むまちづくりや取り組み方に定番はなく、地域の実情や資源に合わせて多様なアプローチができる。問題解決型の活動に留まらず、生活文化の発展的継承と創造、地域コミュニティの再生・活性化などさまざま可能性を実感できた。このような取り組みがさらに広がり、バージョンアップしていってほしい。
シンポジウムへの意見と講演者のコメントは、こちらから（大森敏江）
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		<title>住まい情報センター10周年事業を開催しました！</title>
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		<pubDate>Thu, 10 Dec 2009 08:00:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[サイトからのお知らせ]]></category>
		<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[「昭和の大阪写真展」１１月６日（金）～８日（日）の様子

●260点（応募写真125点を含む）の写真を展示。3日間の開催で、応募写真の人気投票をおこない、約1500人の方々に投票いただきました。アンケートの結果、「自分の育った時代にタイムスリップしたよう」「昔の懐かしい服装など色々な思い出が込み上げてきました」「町並みの変遷に自分の年齢を重ねてすべて興味しんしんでした」「もっと長く開催してほしい」「また見にきたい」とうれしいご感想をいただきました。人気投票の結果を公表しています！≫
●好評により、11月22日～23日、住まい情報センター３階ホールにてシンポジウムと同時開催しました（応募写真125点を展示）。
●さらに、平成21年12月9日から平成22年1月末日の間、住まい情報センター4階企画展示室にて、応募作品125点を再度展示します。見逃した方、もう一度見たい方どうぞご来館ください。　展示会について詳しくはこちら≫
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クイズラリー（１１月６日～２３日）を開催！

●１６日間開催したクイズラリーに、５８９名のご応募をいただきました！11月23日に公開抽選の結果、当選されたご家族と記念撮影をしました！
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ビデオ上映「懐かしの映像を楽しむ」（１１月２２日）を開催！

●昭和３０年代の映像を鑑賞し、「自分の暮らしと年代が含まれて懐かしく思い出しました」「子供が遊んでいる姿を見て今よりも幸せだと思った」「貴重なフィルムでの懐かしい年代の生活、社会の動きなどがよくわかりました」というご感想をいただきました。
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１０周年記念シンポジウム①「次世代をはぐくむ、住まい・まちづくり」（１１月２２日）を開催！

詳細はこちらから
&#160;●現代の子どもたちをとりまく環境を考える基調講演のあと、ＮＰＯ団体などが子どもと一緒に活動した事例報告を３テーマおこないました。来場者からは、「次世代のために自信の世代がどういう取り組みができるのかヒントを得た」「団塊の世代と現若年層との考え方の違いが具体的によくわかった」「具体的な事例がおもしろかった」「シンポジウムを通して具体的な活動を一緒におこないたい」といった感想がありました！
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１０周年記念シンポジウム②「きて・みて・活かして　納得！　住まいの知恵」（１１月２３日）を開催！

●住まい情報センターを活用していただくためのヒントを話し合いました。来場者からは、「市民のみならず、消費者・業界の方も役立つ施設。もっとマスコミにもＰＲを！」「テーマ別で、各パネラーのアドバイスが参考になったので、これから心がけて自分の生活や生き方に活用します」「縦割り行政による諸問題解決の調整役をお願いしたい」といったご意見をいただきました。
キャラクター入賞者の表彰式

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●10周年記念冊子「住まいの知恵袋」のキャラクター入賞作品のお披露目会入賞作品の表彰式をおこないました。写真右から住まい情報センター所長：篠原薫、優秀賞：川村昌平さん、佳作：横田朱音さん、佳作：松本陽生さんです。
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		<item>
		<title>10周年記念シンポジウム～総括講演～</title>
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		<pubDate>Mon, 23 Nov 2009 14:30:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[総括講演「これからの住まい・まちづくりを支える住情報提供とは」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高田光雄（京都大学大学院教授）
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高田：皆さん、大変お疲れ様でした。現場で１０年間苦労されてきた方々のお話を聞かせていただいて、私が総括する必要など全くないように思います。先ほど弘本さんがまとめて頂いた通りです。冒頭に住情報整備の３段階といいましたけれども、既にセンターは３段階目まできて、さらに、スパイラルアップしていることが確認できたように思います。
賢い消費者になるためには日ごろから勉強することが大事だというのは当然のことですが、個人が勉強するだけでなく、このセンターが拠点となって、様々な人と人とのネットワークが生まれていることもわかりました。これからの住まい・まちづくりの領域では、このネットワークが大きな力になっていくのではないでしょうか。コミュニケーションの場、ネットワークの拠点としてのセンターの役割を再確認したいと思います。
またミュージアムのボランティアと同じように、ライブラリー・ボランティアの方々が非常に活発に活動していただいているということも、この１０年間の大きな成果だったと思います。
&#160;
■自ら住まいやまちに働きかける「住み手」を育てる場として
実は、先ほど冒頭でお話しをしましたことの続きがございまして、そのことだけを最後にお話しさせていただきたいと思います。
総括というよりも、さらにこれからの１０年に向けて、私が期待したいことです。実は、１０年前のオープニングの時に、私は、今の３段階の話と、もうひとつ別の話をしております。
「都市に住まう」というお題をいただき、「都市に住まう」ことと「住情報」とはどういう関係にあるのかというお話しをさせていただきました。その時、都市に住まうということに関連して、最終的にわれわれは何のために情報を得ているのかということについて考え、「住みごたえ」という概念を提起しています。
家に住むだけではなく、都市に住むというのはどういう意味があるのか。通勤に便利だ、買い物に便利だということは当然ですが、それだけでない。都市は、実は歴史的・文化的な資源の集積地なのです。そういうことを十分に認識して都市に住むと、都市居住が利便性とは別の価値を持ってくる。それからまた、様々な人が様々な活動をしているというのも都市の大きな特性です。多様なコミュニティへの参加可能性も都市居住の魅力ではないかということを考えたわけです。
そのための住まい・まちづくり情報というふうに考えることができないか。ただ必要を満たすということだけで住まいの情報を考えるのはもったいない。住まい、あるいはまちでの生活というものは、もっと価値があって楽しいものではないでしょうか。
大阪を中心に考えれば、大阪の都心にはたくさんの歴史的・文化的資源があります。それからまた、様々な活動があるわけです。こういうものに、どこまで接近できるのかということが、都心の住まい・まちづくりを考えるうえでは非常に重要です。
こういうことを通じて得られる都市居住の価値というのは、住まいやまちから、住まい手が一方的にメリットを得るというものではない。一方的に受ける価値は、たぶんどこかで満足の限界がきます。一方、住まい手自身が、住まい自体やまちの資源に働きかけて、新たな価値を発見するという満足感があります。先ほどのパネルディスカッションの中でも、人々が主体的に活動することが重要だという話が出ましたが、まさに住まいやまちと直接関わっていくという中に、居住の価値、住まいの価値というものが出てくるんだと思います。
住みごこち、つまり性能の良い住宅を得ることができれば、人は幸せになるんだという考え方ではなく、住まいやまちに人々が関わって新しい価値を発見していくことに真の豊かさがあるという考え方です。私は、こうした価値を「住みごこち」に対して「住みごたえ」と呼んできました。「住みごたえ」を育むことが、住情報提供の究極の目的ではないだろうか。そういうことを１０年前に申し上げました。今日のみなさんのお話をお聞きして、この仮説が誤りではなかったことを確信しました。というより、相当の手ごたえを感じました。
&#160;
■住まい情報センターを「住み継ぐ」住まい・まちづくりの拠点に
これからさらに１０年先に向けて、「住みごたえ」に加えて、住まい・まちづくりに関するキーワードをもうひとつ付け加えさせていただきたいと思います。
それは「住み継ぐ」というキーワードです。これは、直接的には、建てては壊し、壊しては建てるというスクラップ・アンド・ビルドから脱し、既存の住宅を相続したり、購入したりして住んでいく、あるいは借家を住み替えながら住んでいこうということです。しかし、私がいいたいのは、単に都市の中にある既存の住宅に住むことだけではなく、それらをうまく住み継ぎながら、価値ある住まいや暮らしを実現するということにあります。「住み継ぐ」という住まい方について、もっとわれわれは知恵を絞ることができるし、また、いろんな取り組みができるのではないかという問題提起なのです。
大阪には実はすでに長い住み継ぎの歴史があります。家を住み継ぐということは、急に今出てきたわけではないのです。しかし、とりわけ第二次世界大戦後、家を住み継ぐという感覚が失われ、また、そういう発想で家が建てられなくなってしまいました。住み継ぐという住まい方を、もう一度、現代的に再生させて、都市居住をより価値あるものにしていくことを考えてはどうか、と思ってる次第です。
家を住み継ぐというということは、まちを住み継ぐことにもなるように思います。すでにある家やまちをどのように住み継いでいくのが良いのか、そしてわれわれ一人一人にとって価値ある居住というものを、どうすればそこから獲得するということができるのかということを、もう少し深く考えたいと思います。
例えば、こういう問題があります。住まい手Ａさんがある住まいに住んでいて、そこで住みごたえがある良い状態が実現しているとします。次に、その住まいにＡさんとは価値観の異なるＢさんが住む。普通はＡさんが満足できるものでも、Ｂさんが満足することはなかなかないわけです。これでは、積極的な意味での住み継ぎは実現しない。
住み継ぎの議論では、自己の価値だけではなくて、他者の価値を考えることが重要です。また、自己と他者の価値の関係を考えていくということが、これからの住まいづくりやまちづくりでは非常に重要になっていくと思います。異なる価値観の人が住んでも連続的に住みごたえが実現できれば、ストックをうまく活用して、居住の質も高めていくことができるはずです。
そのためには、大阪の「裸貸し」の伝統などをふまえて、住み継ぎを前提とした住まいをつくり、住まいやまちの保全や再生、あるいはリフォームといったストックに対する様々な活動をもっと活発にしていかないといけない。また、こうした活動と連動した住宅の流通の仕組みをつくっていかなければいけないと思います。その仕組みもいろんなところで試みられてはいるんですが、住情報という観点からみると情報が十分に行き渡っていない、知るべき人のところに情報がいっていないということがあるために、なかなかこういう仕組みがうまく機能しないというのが実情ではないかと思います。
ストック時代の住まい・まちづくりを考えた場合に、住情報提供を一層進化させて、住み継ぐという住まい方をもっと深めていくことが重要です。当然のことながらこれは、景観や環境に配慮した住まい・まちづくりを実現する、非常に重要な手段でもあります。これからの１０年、こうした取り組みを、住まい情報センターが拠点となり、住まい手と専門家が一緒になって実践していくということができれば、という期待を持っています。
「住み継ぐ」をキーワードに、これからの展望をお話し、本日の締めくくりとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
&#160;
&#160;
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		<title>10周年記念シンポジウム～リレートーク③～</title>
		<link>http://www.sumai-machi-net.com/symposium/archives/394</link>
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		<pubDate>Mon, 23 Nov 2009 13:54:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>住まい情報センター</dc:creator>
				<category><![CDATA[シンポジウム報告]]></category>

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		<description><![CDATA[リレートーク③「知恵を集める、知恵を活用する　ライブラリー活用術」
　　コーディネーター：弘本 由香里（大阪ガス㈱エネルギー・文化研究所　客員研究員）
パネラー：鶴見佳子（フリージャーナリスト）
森田 多佳子（元住宅相談員、住宅相談アドバイザー）
川幡 祐子(住まい情報センター　
住まいまちづくりネットワーク担当主任)
&#160;
弘本：住まい情報センターの４階に住まいのライブラリー（以下、ライブラリー）があることはみなさんご存知でしょうか。ご利用いただいてますでしょうか。ライブラリーの計画に実は私も携わったんですが、一般的な図書館と違って専門図書館です。住まい・まちづくりに関する専門図書を集めていますが、そこにはどんな想いがあるかといいますと。私たちが何か問題にぶつかったとき、それを解決するためには、相談にいったりセミナーに行ったり、勉強したりするわけですが、それ以外に、更にもっとすそ野の広いところで、いろんな過去の人たちが貯めてきた情報ストックから、大切な情報や知恵を授かって、それを活用していくというようなことをしていくわけです。ですからライブラリーを設けることによって、より多くの方たちの住まいをより良くしていくための行動をサポートしていく。そのために情報によるサポートをしていくためのライブラリーを常時開設しているということです。相談事業は毎日行っていますがセミナーは毎日やっているわけではありませんよね。けれどもその分ライブラリーに行けば、貴重な情報を探して、活かすことができるというような形で、知恵をストックしていって活用していく、そういう場にしていくことを意図しています。
&#160;
それと同時にライブラリーだけではなくて、知恵を集めて活用して皆さんにお届けするという手法のひとつとして、情報誌を作っていくということにも取り組んでいるわけです。たとえば今日お配りしている「あんじゅ」という住まいの情報誌を作って発行しています。そうした知恵を集めて、知恵を活用する取り組みに従事してきたメンバー３人に、これから少しその想いなどとともにこれまで取り組んできた成果など、これからめざすところですね、聞いていきたいと思っております。
&#160;
&#160;
川幡：ライブラリーのことは会場の皆さんはだいたい知ってくださっているようですが、ここは、「住宅」や「大阪」をキーワードにした本を集めていまして、今１万冊の蔵書があります。子どもの絵本もあって、畳敷きのスペースがありそこでゆったり読めるようにもなっています。
また、大阪市関係の情報（無料）もたくさん置いてます。箱物としてはこんな感じなのですが、もうひとつ私どもの特徴が「住まいのライブラリーボランティア」という人たちです。平成16年から募集して、現在60名ぐらい登録され、30名ぐらいがいつも活動しています。当初は図書の整理や貸し出しの支援でしたが（それもすごくありがたいですが）、まち歩きや本ゆかりの作家の話を聞くということをやってるうちに、ボランティア自身でも「まち歩き」を企画するようになってきました。まち歩きの後には、自分たちで歩いたルート図と写真とガイドをパネルにして掲示するといった活動まで、行っています。
&#160;
先ほどから弘本さんもおっしゃったように、市民は情報を受け取るだけではなくて、それを自分たちの目線で翻訳して市民たちに分かりやすく伝える、興味がわくように伝えるというところにきているかなと思っております。理屈抜きで楽しいということもありますが。
&#160;
それからマップの関係でいうと、住まいの情報センターのもうひとつの特徴は、地域の情報を載せたマップがすごく充実していることです。例えば自転車マップを集めていますが、ここには自転車で走り易いルートや、逆に走り難いルート、お便所がどこにあるとか、自転車屋さんはどこにあるかといった自転車に関係するマップです。その他には、保育所や高齢者施設がどこにあるかという福祉施設関係のマップなど、情報といっても特定の内容をピックアップして盛り込んだマップというものが、世の中にはたくさんあって、そういうマップをたくさん集めています。ですので、まち歩きするだけではなくて、例えばどこか別の地域に引越したいなあというときに、そういうマップを見てもらって、参考にしてもらえるのかなと思います。以上です。
&#160;
弘本：ありがとうございます。住まいに関わる書籍はもちろんのこと、大阪に関わる書籍や、それから「動的」な資料として、雑誌や機関紙といったかなり充実したものを置いている訳です。今の川幡さんの報告のように、実際に行動を支援するライブラリーとしての機能がずいぶん拡張してきて、アクティブになって来てる様子がうかがえて、非常にうれしくお聞きしました。
&#160;
鶴見：今日の資料として、「あんじゅ」09年秋号が入っていたかと思います。このあんじゅは年４回発行しますので、３か月に１回、編集スタッフが集まって企画立案し、その後、取材や原稿作成・校正、印刷というスケジュールで制作していきます。本誌は、今年ならではのテーマを盛り込んだ特集記事、新しい住宅制度や住まいの基礎知識、大阪での暮らし方やまちづくり、住まい情報センターが発信すべき情報など多岐にわたったページで構成しています。
&#160;
例を挙げると、「住まいの省エネ」を特集しようとしたことがありました。編集会議では、省エネの話をどの専門家にお聞きしたら一番よいのかの検討から入りますが、専門家の話ばかりですと少し難しく、ともすれば学校の教科書みたいになってしまいます。できるだけ市民の目線で制作することを心がけているので、この省エネ特集の時には、マンションのベランダでゴーヤを植えて緑化している人、太陽光発電システムを自宅の屋根に乗せ親子で省エネを楽しんでいる人、代替エネルギーを使った住宅設備を自宅に取り入れた建築家など３人の実例を紹介しながら、エネルギーの専門家のお話をまとめました。こんなふうに、いかに読みやすい情報誌に仕上げていくかに心を砕いています。
&#160;
住まいにかかわることには専門用語が多く、法律の制度もよく変わります。例えば、「住宅瑕疵担保履行法」が施行されることを伝えるとしましょう。この法律をどこまで知っているか、読者の知識や意識は千差万別で、瑕疵担保という言葉自体を知らなければ、その記事は読んでいただきにくくなります。用語の説明をしながら、この10年間にどのように社会状況が変化してこの法律が施行されるにいたったかなど、わかりやすく読者の目線に立って記事をまとめました。
ライブラリーには、住まいと暮らし、まちづくりにかかわる専門書がたくさんあります。あんじゅの編集のためにも使いますし、私自身の勉強のためにも大変役立っています。ライブラリーのカードは、「貸し出しカード」ではなくて「借り出しカード」というタイトルがついていて、使い手目線だなととても感心しています。
先日も、ライブラリーを訪れ、住まいの空気やにおいに関する書籍を探して借り、読んで勉強し、その上で原稿を書きました。最近の新築マンションには、24時間換気システムが搭載されることが増えましたが、そもそも住まいの中の空気の環境がどうなっているのか、住まいに漂う匂いはどうして発生しているのか基礎的なことがわからなかったからです。こんなふうに私はライブラリーを活用しています。
&#160;
弘本：ありがとうございました。鶴見さんによるライブラリー活用講座っていうのを、やってもいいんじゃないかな！と、お聞きしながら思っていたところです（笑）。
それでは、引き続き森田さんに、今日資料に同封してあります「住まいの知恵袋」ですが、森田さんには編集にアドバイザーとして関わっていただき、大変たくさんの知恵を提供いただいたときいています。その立場からご紹介いただければと思います。
&#160;
森田：これが先日できたばかりの住まいの知恵袋です。みなさんのお手元にもあると思いますので、どうぞお手にとってご覧になってください。私は少しだけお手伝いしただけです。
相談は口頭でのやり取りになりますので、どうしても時間がたつと、せっかく聞いた内容を相談された方が忘れてしまったり、自分に都合の良いところだけを覚えていたりとかいうことがあります。後で内容を確認したいというときにこういう紙ものの冊子があると、とても役に立ちますし、こういうものを読んで知識を得ておけば、今後のトラブルの予防にもつながります。
また住まい情報センターでは、相談は一対一で受けますが、よくある相談につきましては、こういう冊子にまとめることでより多くの人に情報を一度に提供できます。またこういう紙ものの良いところは、読みながら線を引いたりだとか、浮かんだ感想などをメモを書き込んだり、自分自身の考えを整理するのにとても便利です。
ライブラリーの所蔵本には書き込めませんので、必要なところをコピーしたものに書き込んでいただきたいですが、以前からこうした冊子をまとめたものがあれば良いなあと思ってましたので、今回住まい情報センターの開館１０周年ということで、今までの相談事業のノウハウを結集して、相談者の立場に立って本当に必要な情報を網羅してこの冊子を作られたというのは、本当にとても意味のあることだと思います。中身も私がいうのもなんですがとても充実してますので、実際に制作に関わられました川幡さんから中身についてご紹介いただきたいと思います。
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川幡：枚数を多くしたら読んでもらえないかなと、思いながら字はすごくちっちゃくなってはいるんですけれど、枚数を制限して、テーマを絞りました。どういうことを盛り込んだかというと、まず開けてもらうと「住まい情報センター１００倍活用術」というものがあります。これは本当に今日のセミナーでしゃべっているようなことを凝縮して、住まい情報センターをどういうふうに活用できるかっていうことを簡単に書いています。。
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次の「大阪市制度　よくある質問、１・２・３・４」というのは、大阪市の住宅制度はいろいろありますが、その中で特に問い合わせが多い、あるいは利用が多いものに絞り込んで、制度を紹介しています。例えば、一部を紹介しますと３～４ページの公的な賃貸住宅の中の市営住宅については、家賃や入居の仕方などが実は民間賃貸住宅とすごく異なっているんですね。センターに「市営住宅に入居したい」と相談に最初にこられて、説明を聞いたときに、「えーっ民間の賃貸住宅と全然違う！」と戸惑われる方がすごく多いので、そのあたりの違いだけをエキスにして書いています。
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７～14ページには「住宅相談その前に　知っておいてほしい８つの心得」がありますが、住宅を買ったり、借りたりする際の相談内容の中から、センターでよくおうけする相談内容を抜粋しています。画面の表にはセンターでの相談トップ20（平成20年度）というものがあります。本当は大変多岐に渡っていますが、その中のトップ20の中から大事なものをテーマとしています。
&#160;
「困ったときに聞いてみよう！専門家」では、住まいまちづくりにかかわる専門家の職能を紹介しています。一級建築士、インテリアコーディネーター、弁護士などが、何をするの？何を相談したら良いの？ということが一般の方にはわかりにくい。ということで、それぞれの職能がどういうことをしてるかを簡単にまとめました。
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最後の部分には私たちと連携している専門家団体のうち、直接相談してもらうことのできる専門家団体の連絡先と、どういう内容の相談にのってくれるかというのを書いたものです。今後、住宅を買うとき、借りるとき、リフォームするときなどに役立てていただけたらありがたいです。
&#160;
弘本：私たちが住まいの情報センターの10年間のあいだに取り組んできた相談事業や普及啓発事業を介して、市民のみなさん、専門家のみなさんともコミニケーションしながら、共に得てきた知恵というものが、ここに凝縮され詰まってるな、というのを改めて感じました。ぜひみなさんにも活用していただきたいですし、また知り合いの方にも宣伝していただければと思います。
では、そろそろ時間も押し迫ってきましたが最後の質問になります。ライブラリーを含め市民はこれから情報をどのように使っていったら良いか、これまでもさまざまな工夫を凝らして市民と情報をつなぐツールを開発したり、場を作ったりということに心砕いてこられたわけですけれども、さらにこれからどういうことを目指していくかお気づきの点をお話しいただけたらと思います。それでは森田さんからお願いします。
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森田：最初のリレートークの相談活用術とも関連しますが、限られた相談時間を有効に活用しようと思えば、やはりあらかじめある程度の知識を持って相談に望まれることが望ましいと思います。私も以前から相談を受けていて、一定時間の中で、一般的な基本的なご相談でお話しをしていると、住宅相談はどうしても専門的な用語が多いですから相談者の方もだんだん混乱してきて、疲れて終わってしまうということになりがちなんです。それが、一定の知識があるとそれを踏まえたうえで個別の相談に入りやすいので、相談内容も濃いものになりますいし、時間も有効に使えます。そういう意味でも、こちらのライブラリーには厳選されたすぐに役立つ本がたくさんありますので、どんどん活用していただきたいと思います。いろんな情報を取られるときに、例えばインターネット上の書き込み等は、有効な情報である場合もありますけれども、一方では風評にすぎない内容もあり問題になっています。本当に使える情報とそうではない情報を見分ける力をつけるという意味でもライブラリーなどで情報を集めていただいて学習に役立てていただけたらと思います。
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鶴見：パソコンで検索すると、さまざまな情報が玉石混こう状態であふれています。あるデータがあって、それを国土交通省が出したのか、大阪市が出したのか、あるいはどなたかがブログで発表したのか。誰が発信しているのかを確かめ、一次情報に当たらなければなりません。原稿を書く上でも、誰が発信した情報かを明らかにしたり、必要に応じて裏付けをとったりします。
今ではパソコンを持つ人が増えましたので、自宅にいながらにして情報を収集できます。便利ですが、欠点もあります。スクロールしていかないと全貌がみえないweb上の情報に対して、「あんじゅ」のような紙媒体は、ページを見開き、一目で見られる良さがあります。　
また、ある情報を探っている時には、自分で調べてすぐに答えにたどりつくばかりではありません。情報をよく知っているキーパーソンに出会うことで、答えがみつかることもあります。キーパーソンに出会うためには、普段の交流の場や住まい情報センターのような情報拠点を活用したり、相談窓口を訪れたりすることが大切で、それによって、より早く確かな情報を見つけやすくなります。
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高田先生のお話で、情報の非対称性（供給者に対して消費者の情報量が少ないこと）が指摘されました。消費者にも、情報量が多い人・少ない人、情報の質が確かな人・不確かな人という格差が生まれているような気がしています。デベロッパーやハウスメーカーなど住宅の供給側にお話をうかがうと、「最近のお客さんはよく勉強しているんですよ」とおっしゃるんですね。しかし、「勉強してるんですよ」の中身が、確かな情報をもとに勉強したのか、あやふやな情報だったのかという格差はあります。逆に、住宅を購入する時に、ほとんど勉強せず丸腰でショールームへ来る人もいますし、仕事はよくできる人なのに自分が利用する住宅ローンのことはあまりわかっていないとか、中古のメリットは全く知らないまま新築に執着しているとか、特に住まいの情報の格差が大きくついていると感じることも少なくありません。
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もうひとつ、情報が収集しやすくなった時代の反映といいますか、細かいことは良く知ってるのだけれど、全体が見えていない人も増えていると思います。情報を得るには、はいつくばってアリの目で探す姿勢と、少し飛び上がって俯瞰する鳥の目で探す姿勢の２つが必要で、二本柱の目線が自分が満足できる住まいを選ぶ上で役立ちます。自分が今、アリの目で探しているのか、あるいはトリの目で探しているのか意識することも必要ではないでしょうか。
多彩なネットワークを活用すると、より良い情報が集まってきます。特別の専門家でなくても「私はこういうことには強いのでこの情報は任せて」という強みを持っていると、他人にその情報を提供することができます。逆に、ある情報に強い人と知り合っておけば、自分がその情報が必要になった時に、その人からもらうことができます。日ごろから、そんな情報のギブアンドテークができる多くのネットワークを築いておくと、より制度の高い情報が自分に集まってくるし、ひいては自分の住まい選びや暮らしの満足度を高める結果に結びつきます。ビジネスの現場で働いている自分、地域社会で生きている自分、どこかのＮＰＯやボランティア団体に属している自分、というように、社会の中で多層的・重層的な自分の居場所を持っていると、より鮮度と精度の高い情報が集まってくると実感しています。
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弘本：ありがとうございました。最後のお話は住まいの問題、住まいの情報をめぐる問題を超えて、生き方そのものに関わる問題だと思います。また、多様で重層的なネットワークを持ってるということが情報の質を高めていき、それが自分の住まいの質を高めることに繋がり、地域の質を高める事に繋がる、そういう連続性があるわけです。こうした関係性は、個人というものを中心に見たときもそうですし、また住まい情報センターを拠点としてとらえたときにも、そうした方向を目指していくべきだろうと思います。
今日登場していただいたパネラーの方々とも、常にネットワークを駆使しながらお互いにニーズを見出し共有していく、住まいに関わる専門家同士、あるいは専門家と市民が交わっていく。このようなコミニケーションで得たものを、自分たちの事業にも組み込んでいくということを相互にやりとりしながら、知恵をつむいでいくという作業を１０年間やり続け、少しずつお互いが体力をつけ、関係を広げ強めてきました。そのことは、より良質な情報をここから皆さんにお届けする、同時に専門家団体や市民の皆さんから届けていただくという営みであったと、鶴見さん最後のお話を聞きつつ思ったところです。
　そのような営みを重ねながら、相互に評価しあっていくということも行われています。そこで相互に評価しあうことで、より社会に価値ある情報を提供し、社会全体として住宅や住生活の質を高めていくということにつながる。そうことを目指してきた住まい情報センターの１０年の道筋と、これから目指すところ、そして今いる場所から踏み出す一歩を、改めて確かめる機会がこの場であったと感じております。

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